4/11/2008

体調不良が回復傾向にあるので
気分転換に
映画を観る
『非現実の王国で ヘンリー・ガーターの謎』

最初に名前を知ったのは
「美術手帖」の特集で

色使いの鮮やかな
でも
絵は
描かれている人物は
どこか不気味で
「かわいい」
のに
「ちょっと怖い」
「なんだか不気味」
というところに惹かれた



非現実の王国

築くことが生き甲斐で
現実の生活は
その王国の完成のためにある
書き続けるためにある

孤独な自分の慰めのための
1万5000ページ

体は年老いても
心は子供の頃のままで
ずっと自分の物語作りに没頭
熱中
していた

他に
何も無いから

友人も少なく
家族もなく

財産は画材道具や本
自分の作品

非現実の王国は
なんでもある

けれど

戦争が続いている


そういえば
「母」のような
大人の女性の存在が
非現実の王国
には見えなかったように思えたけれど

ヴィヴィアン・ガールズ

作品中に自分と同じ名前の人物が現れる
ヴィヴィアン・ガールズの味方であったり
裏切り者になることも
彼女たちに近づきたいのに
近づけないでいる

自分の作品の中であっても
自分の都合のいいように世界を作らなかった
自分が英雄で
華々しく活躍する世界

圧倒的に強い正義の味方
大金持ち
大魔法使い
何にでもなれるはずなのに

作品には
制作者(ある意味では創造主、神に等しい)自分を安易に許さない
受け入れない
複雑な部分が
ある

なんとかして
自分の感覚に近づけて理解したい
自分を近寄らせない

宗教との葛藤

熱心に祈っているにもかかわらず

現実的願望
養子を育てること

叶わず

失った新聞の切り抜きも
二度とは手に入らず
(それなら物語を変更すればいいのに
物語は変えることがなく
そのためにどうしても必要であった切り抜き)

非現実的願望
・・・
自分の作った物語の中で
永遠に生き続けること
ヴィヴィアン・ガールズとともに

非現実の王国
物語の結末は二通り用意されてあった
ハッピーエンド

アンハッピーエンド
両方を持って完結
完成された?

自分の夢は自分が叶える

自分で自分を補完
自分の想像力で
創造力で

最後にちょっとだけ助けてくれる
神様が
ヘンリー・ダーガーにしたことは何だったのだろう

理解のある隣人や大家と
生活できたこと?

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